栽培地からティーカップまで

  

起源

中国ではおよそ5000年前に発見されたお茶ですが、地球上の中国以外の場所でお茶を入れるようになるまでには、数千年の歳月を要しました。今日では、お茶は30以上の国々で栽培されており、生産国の農業経済に大きく貢献しています。

世界の主要な茶栽培地域は緯度北43°と南30°の間にあります(地図を参照。原産地の詳細は下記の説明を参照)。茶の木は日当たりと水はけの良いところを好みます。ほんどの茶園が標高3,000メートル以上の山地に位置しているのはそのためです。

世界最大の茶の生産国は中国(130万トン)で、インド、アフリカ、セイロン(1977年以降スリランカ)、インドネシアがそれに続きます。最も有名なインドのお茶は北部産のものです。例えばダージリン地方の高地や、北東部の世界最大のお茶の産地アッサム地方が有名です。このお茶の代表的な特徴は、濃い茶褐色とコクのある独特の風味にあります。

中国、インド、アフリカ、セイロン、インドネシアは、年間160万トン弱のお茶を世界市場に供給しています。上述以外の伝統的によくお茶を飲む国々(日本やトルコなど)は、主に国内消費向けのお茶を生産しています。主要栽培地域としては、インドのアッサム地方の西に位置するドアーズ地方、インドの南西部にあるニルギリ地方、高級ウーロン茶で知られるフォルモサ(台湾の別名)が挙げられます。

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